ロボット掃除機はメーカー各社が発売していますが、中でもiRobot社のRoomba(ルンバ)はロボット掃除機の先駆け的存在で人気や性能の上でも群を抜いています。
どうせならiRobotのルンバが欲しいけど、高いのよね…
型落ち品を狙えば、ルンバを格安で手に入れられるよ!
iRobot社の公式ページを見ると、現行モデルで最安値のルンバはルンバi2で税込39,800円。
しかし、ネットショッピングなどのサイトを見ると、型落ち品のルンバe5などのモデルもまだ販売されています。
Roomba e5などの型落ちモデルを狙えば、セールや中古品でも見つけることもできるので、ルンバを3万以下で購入できる可能性もあります。
特に楽天市場は期間限定セールがあるからこまめにチェックしてみよう
とはいえ、いくら安くても型落ち品は性能が劣るのでは?買っても大丈夫?
そこで今回は、実際にルンバe5を愛用している筆者が、おすすめポイントやデメリットまで詳しくお伝えします。
Roomba e5について
家電は型落ち品狙いがおすすめ
掃除機などの家電は、各メーカーが定期的にモデルチェンジを行うため、最新モデルが発売されればそれまで出回っていたものは型落ち品となります。
家電メーカーはかなりの頻度で新商品を発売することも珍しくないため、型落ち品といっても最新モデルと性能の上ではそこまで大きく変わらない、ということも多いようです。
2〜3年前の型落ち品ならそこまで大きく変わらないよなぁ
また、型落ち家電は最新モデルと違って、既に使っている人が多くいるため、口コミなどで評判を確認しやすいというメリットがあります。
最新モデルや新しい機能に特にこだわりがなければ、家電は型落ち品を狙って安く手に入れることをおすすめします。
ただし、型落ち家電は在庫が限られているため、人気の商品はすぐに売り切れてしまう可能性が高いので注意しましょう。
ルンバe5の基本的性能
ルンバe5は、スマートフォンアプリのボタンを押すだけで清掃が開始できます。また、スケジュール機能で毎日のお掃除時間を指定しておくこともできます。
また、Google アシスタント、Amazon Alexa、Siri ショートカットに対応しているので設定すれば話しかけるだけでお掃除を開始することもできます。
子供が遊んでるエリアにルンバが入ってくると困るんだけど…
侵入禁止エリアには、付属のデュアルバーチャルウォールを使うといいよ
ルンバe5のおすすめポイント
Roomba e5を使っていて良かった点やおすすめポイントをお伝えします。
ルンバを購入して驚いたのは、ブラシがゴム製になっていて、長い髪の毛も全く絡まないことです!
以前古いお掃除ロボを使用していた時は、ブラシに髪の毛が絡まって動きが悪くなりストレスでした…
我が家は全部屋フローリングですが、キッチンには少しふかふかした毛足のマット、リビングには厚み1cmほどの子供用のプレイマット、子供部屋にはラグを敷いています。
Roomba e5はフローリングからマットやラグにスムーズに昇り降りでき、引っかかったり立ち往生することなくお掃除してくれます。
ラグによってはルンバがめくってしまったり引っかかったりするものもあるので、フローリングにラグを敷くなら、裏に滑り止めが付いているものがおすすめです。
我が家で子供部屋に敷いているのはこのラグ。滑り止めが付いていてルンバがめくらないよ
お風呂の扉を閉め忘れたとき、Roomba e5は段差を超えてお風呂場に侵入していました。(床が乾いていたため無事でした)部屋の間の敷居なども、2cmぐらいの段差なら超えることができるようです。
また、デュアルアクションブラシやエッジクリーニングブラシなどの部品が破損してしまっても、純正品または互換品を購入して付け替えるだけなので修理も簡単です。
我が家では安い互換品を付け替えましたが特に問題ありませんでした
ルンバi2との比較
現行モデルのルンバi2も39,800円と比較的お手頃だけれど…
現行モデルのルンバi2は現行モデルの中では最もお手頃な価格で手に入ります。そこで、ルンバi2と型落ち品ルンバe5の違いを比較してみました。
ルンバi2 | ルンバe5 | |
吸引力(※1) | 約10倍 | 約5倍 |
充電 | 自動充電のみ | 自動充電&自動再開 |
清掃パターン | 規則正しいパターンで清掃 | 壁を感知しながら清掃 |
ブラーバ連携 | ブラーバジェットm6と連携 | 自動連携なし |
稼働時間(※2) | 最大75分 | 最大90分 |
おすすめの間取り | 3〜4部屋 | 1〜2部屋 |
※2 充電1回につき
吸引力については新しいルンバi2のほうが進化していますが、ルンバe5を使っていて「吸引力が弱い」と感じることは特にありません。
清掃後にダストボックスからごみを捨てる際、「どこからこんなにゴミやほこりを持ってきたの…?」と思うほどよくゴミを吸い込んでくれます。
ルンバi2は、端まで真っ直ぐに進んだ後方向転換し、踏み残しがないように清掃します(規則正しいパターンで清掃)。万が一、清掃途中で充電残量が少なくなった場合、自動充電後に中断したところから掃除を再開する自動再開機能が備わっています。
一方、ルンバe5は規則正しいパターンで清掃するのではなく、壁や家具に当たりながら何回も同じ場所を走行します。一見ランダムに清掃しているように見えますが、実は角度を計算しながら掃除しているので、1時間も走らせれば踏み残してゴミが残っていることはほとんどありません。
ルンバe5は、1回の充電につき稼働時間が90分と長いので、清掃途中で充電が切れることはあまりありません。3〜4部屋程度であれば、自動再開機能はなくても十分です。
我が家は3LDKの間取りを1時間くらいで全部掃除してもらっているよ
また、ルンバe5に拭き掃除ロボットブラーバとの連携機能はありません。もしブラーバと併用したい場合は、清掃後にブラーバのスイッチを押して手動で作動させることになります。
その他の基本的な性能については、大きな違いはありません。
ルンバe5のデメリット
ルンバe5に搭載のない機能
ルンバe5には、現行モデルの上位機種にあるような高度な機能はありません。
最新機種の中でも上位機種のルンバs9+やルンバ j7+、ルンバi7+やルンバi3+にはクリーンベース(自動ゴミ捨て機能)が付いており、ダスト容器に最大1年分のゴミを収納できます。
また、iRobot公式ページでは現行最安モデルのルンバi2のクリーンベースセットも販売されているので、「どうしてもゴミ捨てが面倒くさい!」という人は現行モデルの購入がおすすめです。
また、最上位機種のルンバs9やルンバj7にはスマートマッピング機能が付いており、部屋の間取りを学習して記憶、どの部屋をいつ掃除するかまで指定することができます。
その他、ルンバj7には障害物を認識して回避する機能が搭載されているので、電源コードやペットの排泄物などが落ちていても掃除ができ、事前の片付けも必要ありません。
ルンバe5のデメリット
ルンバe5を実際に使っていてデメリットと感じたことをお伝えします
玄関の段差で落ちる
ルンバe5の商品紹介ページでは、段差を感知し、落下を自動回避すると書かれていますが、我が家の玄関(約5センチ)では段差を感知できないのか、落下して停止してしまいます。
注意書きに「お手入れ不足や特殊な環境では、段差センサーが稼働しない可能性があります」と書かれていますが、新品のときからこの段差で落ちていたので、段差が小さすぎて逆に感知できないのかもしれません。
我が家では玄関以外に段差はないので、デュアルバーチャルウォールを置いて対応しています。
充電ホームになかなか戻らないことがある
ルンバe5には、上位機種のマッピング機能のような部屋の間取りを学習する機能はないので、ホームベース(充電器)から遠い場所から帰らせようとしたときに、なかなか戻れなくてさまよってしまうことがあります。
ホームベースがある部屋とは別の部屋から戻ろうとすると、反対方向に逆走。
そっちじゃない!
少し時間はかかりますが、放っておけばいつの間にかホームベースに戻っています。掃除を早く終わらせたいときは、なるべくホームベースに近づいたときに「ホームへ戻る」ボタンを押すようにしています。
足の指を踏まれると痛い
ルンバe5は、「壁を感知しながら清掃」するパターンの機種なので、基本的には壁や家具にぶつかりながら方向転換して何度も同じ場所を走行します。
部屋で家事をしながらルンバe5を走らせると、当然足元にぶつかってきます。室内では靴下を履いていないのもあり、足の指を踏まれると怪我をするほどではないものの、少し痛いです。
小さい子供やペットは特に注意したほうがいいね…
そのため、基本的には外出している間や夜間寝ている間など、人が部屋にいないときに走行させる方が向いていると思います。
掃除の音でテレビが聞こえにくいし、出かけてるときに掃除してもらおう
細長いものを吸い込んで停止
障害物を回避する機能(上位機種ルンバ j7に搭載)は付いていないので、電源コードなど細長いものが床に落ちていると、巻き込んで停止してしまいます。
スマホの充電コードやジョイントマットのふちを吸い込まれました。ジョイントマットのふちを吸い込んだときは、デュアルアクションブラシが破損しました
関連記事では、ルンバと子供用ジョイントマットの相性について書いています。
そのため、ルンバが吸い込みやすいものは事前に片付けてから清掃を開始するようにしましょう。
ゴミをこまめに捨てる必要がある
ルンバe5にはクリーンベース(自動ゴミ捨て機能)が付けられないので、ダストボックスの中に溜まったごみをこまめに捨てる必要があります。ダストボックスは小さいので、放っておけばすぐに一杯になってしまいます。
ほんとは毎日捨てる方がいいですが、私はズボラなので1週間に1回くらいのペースで捨てています..
ダストボックスはワンタッチで取り外しができ、中身をゴミ箱に捨てるだけなので簡単です。
ルンバe5に向いている人・いない人
ルンバe5をおすすめする人
ルンバe5は「とにかくきちんとお掃除してくれればOK!家電の複雑な機能は使いこなせない」という人には特におすすめです。
上位機種にあるような高度な機能は付いていませんが、部屋をある程度片付けて清掃開始ボタンを押すだけで、きっちり掃除をやり遂げて充電器に戻ってくれます。
また、自動ゴミ捨て機能のクリーンベースは物理的に大きいので狭いお部屋の中では存在感があります。ルンバe5はこまめにダストボックス内のゴミを捨てる必要がありますが、ルンバ本体と充電器だけであれば狭いお部屋の中でもあまり邪魔になりません。
我が家では脚つきソファの下に置いているので全く場所を取らないよ
ルンバe5をおすすめしない人
「掃除機内に溜まったゴミをこまめに捨てるのが面倒くさい!」という人は自動ゴミ捨て(クリーンベース)が付いた現行モデルの上位機種(ルンバs9+・ルンバj7+・ルンバi7+・ルンバi3+)がおすすめです。
ルンバe5は細長いものを吸い込んで停止してしまうことがあるので、清掃前にルンバが吸い込みそうなものを片付けておく必要があります。「床の上を片付けるのが面倒」という人は障害物回避機能が付いたルンバj7を検討しましょう。
最大限ラクをしたいなら、型落ちのe5より高価な上位機種がおすすめだね
また、ワンフロアに5部屋以上あるような広いお家に住んでいる人は、間取り学習(マッピング機能)が付いた上位機種(ルンバs9、j7)で部屋を指定して清掃してもらうのがおすすめです。
ルンバe5はどこで買う?
ルンバe5は型落ち家電なので、ショッピングサイトや家電量販店によって販売価格が異なります。まずは在庫があるかを確認しましょう。
ネットで購入するなら、楽天スーパーセールを狙うなどポイントが貯まる方法がおすすめ
家電量販店では、在庫限りで大幅値下げを実施していることも。
見つけたらラッキーだね
その他、メルカリなどのフリマサイトで中古品だけではなく新品で販売されているものもあります。
中古品はバッテリーの劣化に注意しよう
まとめ
ルンバをできるだけ安く手に入れたいなら、型落ちのルンバe5がおすすめです。
上位モデルのような高度な機能はありませんが、シンプルな機能で使い勝手が良く、しっかりとお掃除してくれます。
「ルンバを使ってみたいけど、使いこなせるのか、自分に合うか分からない…」という人も、型落ちのルンバe5なら3万円前後で手に入るので、気軽に使い始めることができます。
便利すぎてもうルンバのない生活は考えられない
今回の記事で、ルンバe5のおすすめポイントやデメリットを比較しながら、購入の参考にしてみてくださいね。
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