基礎体温をつけたり、クリニックで検査を受けたり、毎日の食事や生活習慣に気をつけて体質改善を目指したり….。.妊活を始めるとやるべきことはたくさんありますよね。
加齢とともに妊娠できる確率は低下していくので、特に30代後半で妊活を始める人は「本当に妊娠できるかなぁ」と不安に思っている方も多いでしょう。
不妊治療のクリニックにも通っているけど、妊娠しやすい体質になる方法ってあるのかな
私は37歳で2人目妊活を始め、「16時間断食」で体質改善をしたことによって3ヶ月で妊活に成功することができました。
妊活専門の鍼灸治療院に通っていたときに勧められた方法です
そこで今回は、私が37歳のときに「16時間断食」で2人目妊活に成功した成功体験談をお伝えします。
16時間断食法(オートファジー)とは?
16時間断食とオートファジーについては、「空腹」こそ最強のクスリというベストセラー書籍で話題になり、ダイエット法としても人気です。
今回はこちらの書籍から引用してその概要をご紹介します。
16時間断食の仕組みとその効果
16時間断食は、1日のうち8時間は何を食べても良いが、残りの16時間は何も食べないという健康法で、胃腸を適度に休ませることで体に良い影響を与えるとされています。
16時間断食を行うことで、体内の古い細胞や老廃物を分解してエネルギーに変え、細胞を活性化させる「オートファジー」という仕組みが発動します。
この仕組みによって細胞が新しく生まれ変わり、老化防止など様々な健康効果があるというのです。
オートファジーに関する研究は、大隅栄誉教授が2016年にノーベル生理学・医学賞を受賞しており、16時間断食法は医学的に根拠のある健康法だと言われています。
例外的に食べても良いもの
書籍「空腹」こそ最強のクスリによると、16時間断食中の空腹対策として例外的に食べても良いものとして素焼きのナッツが挙げられています。
ナッツに含まれる不飽和脂肪酸が、オートファジーをさらに活性化させる働きがあるので、間食にぜひ取り入れてください。
私は大袋入りのナッツを買って、20g〜25gくらいジップロックに小分けにして朝ごはん替わりにしていました。
私のおすすめは、ドンキホーテのプライベートブランド「情熱価格」の素煎りミックスナッツDX(315g)税込754円。
小分けにするのが面倒な人は、個包装タイプをまとめ買いするのがおすすめ。
なお、16時間断食は、毎日行わなくても効果があると言われています。
私は妊娠するまでの3ヶ月間ほぼ毎日16時間断食を行なっていましたが、いつものスケジュールと異なる旅行中や帰省中はお休みにするなど臨機応変に対応していました。
「16時間断食」を取り入れて妊活に成功
クリニックと並行して体質改善にチャレンジ
私は34歳の時に第1子を出産し、37歳で2人目妊活を始めました。
30代後半、自然妊娠するのを待っている時間的余裕はない!と思い、すぐに不妊治療のクリニックに通い始めました。
ひと通りの検査を受けて特に異常がないことを確認し、医師からのタイミング指導や投薬(黄体ホルモン剤など)も受けていましたが、3ヶ月ほど経っても妊娠に至らず。
焦り始めた私は、クリニックの治療にばかり頼らず、妊娠しやすい体質づくりにも取り組もう!「妊活に実績がある」という妊活専門鍼灸治療院に通い始めました。
そこで鍼灸治療を受けながら、鍼灸師さんから「16時間断食をやってみてください」とアドバイスを受けたのです。しかも「旦那さんも一緒に16時間断食をするといいですよ」とのこと…
夫と一緒に16時間断食を実行
最初は半信半疑でしたが、以前からどハマりしていた教育系YouTubeチャンネル「中田敦彦のYouTube大学」でも16時間断食の効果を紹介していました。
書籍「空腹」こそ最強のクスリでは、妊活についての言及はないものの、16時間断食による「老化を遅らせる」効果が妊活の体質改善と関係があるのでは?と思い、夫にもこの動画を見せて夫婦で16時間断食を実行してみることになりました。
16時間断食の実行方法
「16時間も何も食べないなんて耐えられない!」と思う方も多いと思います。確かに、昼間16時間何も食べないというのはキツいと思いますが、16時間の中に睡眠時間を含めてしまえばそんなに難しいことではありません。
書籍「空腹」こそ最強のクスリによると、1日のうち16時間連続で断食ができれば、断食の時間帯はいつでも良く、残りの8時間は特に制限なく食べても良いとされています。
仮に睡眠時間を8時間とすると、睡眠の前後4時間何も食べなければ16時間断食は成立します。
私が実行していたのは、このようなスケジュールです。
- 夜ご飯を20時までに食べ終える
- その後は何も食べずに0時に就寝
- 朝8時に起きて、朝ごはんは食べない(お腹が空いたら、ミックスナッツ25gを食べる)
- 12時に朝ごはんと昼ごはんを兼用してしっかり食べる
- 時にはおやつも食べる
子供がいる主婦なら、夜ご飯の時間は比較的早いと思うので、このスケジュールは実行しやすいと思います。
朝は子供を幼稚園に送るなど忙しいので、普段から朝ごはんをしっかり食べていませんでした。そのため、朝ごはんを抜くのは意外と簡単でした…
夜遅くまで働いている人は昼ごはんか夜ごはんを抜くなど、自分の生活時間に合わせて16時間の断食時間を確保してください。
その他やっておいた方が良いこと
卵管通水検査
私は妊活を始めてすぐにクリニックに不妊検査をしに行きました。
超音波検査、ホルモン検査、フーナーテストなど基本的な検査がいくつかありますが、中でもやっておいた方が良いのは卵管検査(卵管通水検査、卵管通気検査、卵管造影検査)です。
私は、カテーテルで子宮に炭酸ガスや生理食塩水を注入し、卵管がどの程度通っているかをチェックする卵管通水検査を受けましたが、この検査は卵管の異常を調べるだけでなく、検査後は卵管が通りやすくなるため、検査後〜半年くらいは妊娠しやすくなると言われています。
実際私も、卵管通水検査を受けた直後の周期で妊娠しています。
鍼灸治療院
私は不妊治療のクリニックと並行して妊活に実績のあるという鍼灸治療院に通っていましたが、1回の料金が高く、2ヶ月ほどで通うのをやめてしまいました。
そのため、正直この鍼灸治療自体が妊活に効果があったのかどうかは分かりません。
この治療院によると、3ヶ月くらい通えば効果が出る人が多いとのこと。
ただ、16時間断食についてはこの鍼灸院から勧められたので、その意味では行ってみてよかったと思っています。
妊活に良い栄養素を摂る
妊活に良いと言われるビタミンEや葉酸を多く含む食べ物を摂取するよう心がけていました。
ビタミンE(化学名:トコフェロール)には、「子供を産ませる」という意味合いがあり、女性ホルモンの分泌に関与する成分です。強い抗酸化力を持ち細胞の老化を防ぐと言われています。
ビタミンEは、16時間断食で例外的に食べても良いものでもご紹介したナッツの他、かぼちゃやモロヘイヤなどの緑黄色野菜、うなぎなどに多く含まれます。
葉酸は赤ちゃんの身体や脳・神経を作るのに欠かせない栄養素です。
私はビタミンEと葉酸を含むアボカドで生ジュースを作っておやつにしていました。
アボカド+バナナ+牛乳+ハチミツをジューサーで混ぜて作ります。
マヌカハニー
強い殺菌作用があり、腸内環境の改善、免疫力向上など様々な効用があるマヌカハニーも取り入れていました。
味はクセのある蜂蜜って感じです。ティースプーン1杯程度、紅茶やハーブティーに添えると美味しいです
16時間断食を始めて3ヶ月で妊娠
そして16時間断食生活を始めて3ヶ月後に第2子妊娠が発覚しました。
もちろん妊娠と16時間断食の因果関係を証明できるわけではありませんが、
毎月1個ずつ卵胞は発育するのではありません。毎月1000個位が月経と関係なく育ちはじめ、3~4ヶ月位かかって成熟してきたもののうち、月経周期と一致する都合のよい大きさの卵胞が1個だけ選ばれて排卵し、残りはすべてしぼんでいきます。
新百合ヶ丘総合病院産婦人科 リプロダクションセンター
今回の妊娠では、卵胞が成熟するのにかかる3〜4ヶ月の間に16時間断食をしていたことになります。
この間に16時間断食によって妊娠に関係する細胞や器官に何らかの良い影響を与えたのではないか?と個人的に推測しています。
16時間断食その他の効果
16時間断食の効果は妊活の成功だけではありませんでした。
私の主観に基づいていますが、これだけの効果がありました。
まず実感したのは、普段より疲れにくく体調が良くなったということ。もちろん病気もしていません。
以前は夜にしっかり寝ても日中に疲れて眠くなってしまうことも多く、仕事のない日は昼寝をしたりしていましたが、16時間断食を始めてからは明らかに疲れにくくなりました。
私は断食時間外の8時間の間におやつも含めてけっこう食べていたので、劇的に体重が減ることはありませんでしたが、それでも自分の適正体重をキープすることができました。
今まで運動をしても一向に痩せなかった夫は、16時間断食を始めてから半年〜1年で10キロ以上もダイエットに成功しました。
健康診断の結果も良くなった!
妊娠発覚後は、食べづわりで16時間断食をお休みしていますが、授乳期が終わったら再び16時間断食で産後ダイエットしたいと思っています!
16時間断食のメリットとデメリット
16時間断食のデメリット
たくさんの効果を実感した16時間断食ですが、食事や運動、生活習慣を整えるのと同じくあくまでも体質改善の方法なので、妊活の成功と明確な因果関係が証明できるわけではありません。
そのため、これだけやれば大丈夫、というわけではなく即効性を求める人には向いていません。
あくまでじっくりと妊活に取り組み、身体の不調を改善して妊娠しやすい身体をつくりたい、という方に向いています。
また、16時間何も食べないことが耐えられないほど大きなストレスになるという方は、週に1〜2日だけやってみるなどストレスが少ない方法を試してください。
30代後半でできるだけ早く妊娠したい、という方は、不妊治療クリニックに通って医師による治療や医学的アドバイスも受けながら16時間断食による体質改善も並行して行うことをおすすめします。
16時間断食のメリット
16時間断食による体質改善法は、数々の健康的効果がありますが、最大のメリットは、お金がかからず、誰でもやろうと思えばすぐに実行できるということです。
高いサプリメントを買う必要もありません。ただ食事時間を16時間空ければ良いのです。
まとめ:37歳で妊活を始めるなら、16時間断食を取り入れて
今回37歳で妊活をした際に、16時間断食の効果を身をもって実感しました。
もちろん、16時間断食をしたからといって必ず妊娠できるわけではありませんし、逆に16時間断食をしていなかったとしても妊娠できていたかもしれません。
ただ、35歳を過ぎてくると若い頃より妊娠力が落ちてくるのは確かです。
クリニックの治療に頼るだけではなく、自分でも妊娠力を高める努力をするに越したことはない、と感じています。
16時間断食は、お金もかからず、今からすぐにでもできる体質改善方法です。
妊活中の人が、1日も早く赤ちゃんを授かれるように祈っています。
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