生まれたばかりの赤ちゃんは、なかなか寝付けなくてずっと泣いていたり、寝かしつけてもすぐに起きてしまったり…毎日の寝かしつけはママやパパの悩みのタネですよね。
生後すぐ〜3ヶ月くらいの赤ちゃんの寝かしつけアイテムとして人気があるのが「スワドルアップ」というおくるみ。「奇跡のおくるみ」と呼ばれるほど、赤ちゃんがよく眠るようになると言われていますが、「うちの子には効果がなかった」と諦めている方もいるのではないでしょうか。
しかし、スワドルアップの効果を諦めるのはまだ早いかもしれません。スワドルアップを赤ちゃんに慣らすことができれば、寝かしつけの強い味方になってくれます。スワドルアップの慣らし方にはコツがあるのです。
次女の生後すぐにスワドルアップを購入しましたが、最初は全く効果がなく諦めていました…
しかし、再度挑戦してみたところ、スワドルアップで寝かしつけるコツを掴んだのです!
おかげで娘は1ヶ月を過ぎた頃から夜によく眠るようになり、2ヶ月を過ぎた今では夜通し寝てくれることもあります。
そこで今回は、「スワドルアップを使ってみたけど効果がない」と感じている人のために、私が実際にスワドルアップでの寝かしつけに成功した方法をお伝えしたいと思います。
スワドルアップで赤ちゃんがよく眠ると言われるのはなぜ?
スワドルアップは従来のおくるみと同じように、包むことで赤ちゃんを安心させたり、モロー反射によって起きてしまうことを防ぎます。
一方スワドルアップが通常のおくるみと違うところは、赤ちゃんがバンザイの姿勢で眠れるようになっているところです。このバンザイの姿勢は赤ちゃんにとって自然な睡眠の姿勢だと言われています。
通常のおくるみは赤ちゃんの手が出せないように固定してしまいますが、スワドルアップであれば手を口に持っていくことができます。手指をしゃぶることで赤ちゃんは自らを落ち着かせることができるのです。(説明書には、「指しゃぶりをまだ覚えていない赤ちゃんにはおしゃぶりを与えてください」と書かれていました。)
次女は生後2ヶ月をすぎるとスワドルアップの手の部分をしゃぶるようになりました
スワドルアップのメリット
布やタオルで赤ちゃんを包むおくるみの方法は、巻き方が難しかったり、赤ちゃんが動くことでほどけてしまうこともあります。
一方スワドルアップは、赤ちゃんの足と手を入れてファスナーを閉じるだけ。どんなに不器用な人でも着せることができ、赤ちゃんが動くことで脱げてしまう心配もありません。
また、通常のおくるみの場合、うつ伏せになってしまうと元に戻れなくて危険です。スワドルアップはバンザイの姿勢で寝るようになっているので、うつ伏せになってしまうリスクを減らすことができます。
実際に効果のあった対処法
スワドルアップを諦めかけた私の体験談
生後2〜3週間ごろ、初めてスワドルアップを使ってみたとき、娘はすごく嫌がって泣いてしまいました。何度か試してみて、眠りかけている時に着せてみたりしましたが、やはりすぐに起きてしまいます。
夜間に何度か試して失敗するうちに心が折れてしまい、「おくるみで固定されるのがイヤな子なのかなぁ」と諦めて、せっかく購入したスワドルアップはお蔵入り。
しかし、スワドルアップは世界中で数々の賞を受賞している育児用品。全ての赤ちゃんに効果があるというわけではなくても、やり方によっては何らかの効果があるはず…。
「せっかく購入したのにもったいない」という思いもあったので、再度スワドルアップでの寝かしつけにチャレンジすることにしました!
夜間に試して失敗するとこちらも眠くて諦めてしまうので、自分が起きていられる昼間にもう一度試すことにしました!
寝かしつけのコツ…それはとにかく慣らすこと!
スワドルアップで寝かしつけるコツは、赤ちゃんをスワドルアップに慣らすことです。
初めてスワドルアップを着せた時からよく眠るようになる赤ちゃんもいれば、慣れないものを着せられて嫌がる赤ちゃんもいます。
しかし、初めは嫌がっていた赤ちゃんも、スワドルアップに慣れることができれば、寝かしつけに成功する可能性は高くなります。
「そうは言っても、慣らすことが難しいのでは… 」と思った方は以下の方法を試してみてください。
大人も眠りたい夜間に赤ちゃんをスワドルアップに慣らそうと攻防すると心が折れてしまうので、最初は大人が起きていられるお昼寝の時間の寝かしつけにスワドルアップを試してみましょう。
スワドルアップに慣れてもらう方法
- スワドルアップを着せられると嫌がって泣いてしまう赤ちゃんの場合は、授乳後などウトウトして眠りそうになった時にスワドルアップを着せてみましょう。
- 赤ちゃんのベッドにスワドルアップのファスナーを開けた状態で置いておき、ウトウトしている赤ちゃんをスワドルアップの上に乗せて素早く手足を入れ、ファスナーを閉めます。
- この時、ベッドに置いたことで赤ちゃんの背中スイッチが作動して泣き出してしまった時は、スワドルアップを着せたまま抱っこをしてユラユラするなど、いつものように寝かしつけます。
- 赤ちゃんが眠ったら、そのままベッドに着地させます。
- スワドルアップを着てでベッドに着地しても、短時間で起きてしまうことがあると思います。その時はまたそのまま抱っこで寝かしつけ、再びベッドに着地させます。
- これを繰り返していると、だんだんとスワドルアップに慣れていくので、慣れたら夜間に寝る時に使用してみてください。
これまでは寝かしつけても数十分で起きてしまうことが多かったのですが、この方法で少しづつ一度に眠る時間が長くなっていきました。お昼寝の時間にこの方法を試しましたが、結局1日でスワドルアップに慣れてくれました。
トッポンチーノ(抱っこ布団)との合わせ技
とはいえ、赤ちゃんをベッドに着地させるときにどうしても背中スイッチが作動してしまう…という場合は、トッポンチーノ(抱っこ布団)を使うのがおすすめです。
私は赤ちゃんにスワドルアップを着せたままトッポンチーノに乗せて抱っこし、そのまま寝かしつけてベッドに着地させていました。
トッポンチーノに乗せて抱っこすると、ベッドに着地させるときの衝撃が少ないので、赤ちゃんの背中スイッチが作動しにくくなります。
私が購入したのは、ねんねクッション【mayu-マユ-】という抱っこ布団です
娘は以上の方法でスワドルアップに慣れ、そのうちスワドルアップを着せたままベッドに寝かせるとセルフねんねするようになりました!
それでも効果がない時は
上記の方法を試したけどやはり効果がない…という場合は他に原因があるのかもしれません。
サイズが合っていない?
赤ちゃんはおくるみにきっちりと包まれることで安心できます。サイズが大きすぎるとあまり効果がないようです。
スワドルアップには3種類のサイズがあるので、体重に合わせて赤ちゃんにピッタリ合ったものを選ぶようにしましょう。
スワドルアップ(STAGE1) のサイズ | 赤ちゃんの体重 |
NB | 2.2kg〜3.8kg |
S | 3kg〜6kg |
M | 6kg〜8.5kg |
暑い・または寒い?
赤ちゃんが眠るときの温度調節も重要です。大人と同じように、暑すぎる・寒すぎる環境では気持ちよく眠ることができません。季節に合わせてなるべく体温調節がしやすいように、スワドルアップには数種類の生地のバリエーションがあります。
基本はオールシーズン用のスタンダードな「オリジナル」ですが、暑がりや汗かきな赤ちゃんにはオリジナルより30%薄手の生地でできている「ライト」がおすすめです。
バンブーレーヨンを使用し特に通気性の良い「バンブーライト」は蒸し暑い季節におすすめです。
赤ちゃんが気持ちよく眠れるように、寝る時の服装やスワドルアップの生地の種類で調整してあげましょう。
暑い夏は長下着やロンパース一枚の上に、スワドルアップライトを着せて寝かせています
他の寝かしつけアイテムを試してみる
サイズも温度調整も問題ないのに、スワドルアップを何度試しても慣れてくれない…という場合は、他のアイテムの方が落ち着くのかもしれません。
おくるみで丸く包まれる方が落ち着く赤ちゃんもいます。おすすめは青葉の「おひなまき」の布。伸縮性のあるメッシュ生地でできていて、赤ちゃんを包みやすいです。
長女が生まれた頃はスワドルアップを知らなかったので、こちらのおひなまきの布でよく眠っていました!
おくるみの布を巻いたり結んだりするのが難しい!という方には、マジックテープで簡単に着脱できる「スワドルミー」がおすすめです。
それでもダメな場合は…
上記の対処法を全て試したけど効果がない…という場合は、赤ちゃんは他の寝かしつけ方法が好みなのかもしれません。
生まれたばかりの赤ちゃんはおくるみで包まれると泣き止むことが多いですが、逆に固定されるのを嫌がる子もいます。
少しの間大変ですが、抱っこで寝かしつけるなど赤ちゃんの好みに合わせてあげてください。
あまり思い詰めずに、時には赤ちゃんを誰かに預けて休んでくださいね
スワドルアップを卒業するには
無事にスワドルアップに慣れてくれたのはいいけど、赤ちゃんが成長して寝返りを始めると、そろそろスワドルアップを卒業する時期です。
スワドルアップなしでは寝てくれない!どうやって卒業すればいいの?という場合は、「スワドルアップ STAGE2 トランジションバッグ」に移行するのがおすすめです。
両手がファスナーで片方づつ取り外せるようになっているので、少しづつ袖を外して段階的におくるみから卒業できます。袖が両方とも外せたら、その後はスリーパーとして利用できます。
ちなみにうちの娘の場合、寝返りをするようになった頃からスワドルアップで寝てくれなくなり、脱がせたらうつ伏せになってスヤスヤ寝ました…
まとめ:スワドルアップの効果を諦めるのはまだ早いかも
今回ご紹介したのはあくまで筆者の体験談に基づいた対処法ですが、「スワドルアップを使ってみたけど効果がない」という場合は、赤ちゃんにスワドルアップに慣れてもらえるよう、もう一度チャレンジしてみてはいかがでしょうか。
スワドルアップを使い始めてすぐに寝てくれる赤ちゃんもいれば、慣れるのに多少時間がかかる赤ちゃんもいます。
赤ちゃんがスワドルアップに慣れてうまく使えるようになれば、ママやパパの寝かしつけの負担を減らすことができます。
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